老後資金2000万円不足問題にどう備える?

E先生
年金はあまり期待できないと考えているのですが、今からどのように準備しておくべきでしょうか?
E先生プロフィール
38歳 小児科勤務医(厚生年金加入)
年収1,500万円
奥様(35歳・専業主婦)
お子様(2歳)

吉田
E先生のようにお若い方の中には、公的年金は期待できないとお考えの方は多くいらっしゃいます。公的年金に代わるお仕事以外からの収入を築く2つの方法をお伝えしましょう。

ストック資産を準備する

ストック資産とは、貯めて切り崩す資産を指します。具体的には預貯金、保険の満期金・解約返戻金、退職金などがそれに当たります。

ストック資産を準備するメリット

ストック資産は、預貯金や保険など手軽に準備できるため、多くの人がこの手法を選んでいます。普段から馴染みのある商品が多く、比較的低いリスクで取り組めるものが多いのも特徴です。

ストック資産を準備するデメリット

老後資金をストック資産中心で準備される場合には、長生きすればするほど、手元資金が枯渇する可能性がありますので対策が必要です。老後資金が2,000万円不足すると言われ始めたのも、医療技術等の進歩などにより、寿命が延びていることが大きな原因のひとつと考えられます。
例えば8000円のストック資産を準備したとしても、年間の支出と収入に500万円のギャップがある場合、その資金は16年しかもちません。もちろん、資産が残り少なくなってくるにつれ、節約するなどして減るペースを遅くする努力をされる方が多いかと思いますが、生活レベルを下げるにも限界があり、生活費を現役時代の半分以下にすることは難しいと言われています。

フロー収入を準備する

フロー収入とは、定期的なお仕事以外からの収入を指し、具体的には年金(国民年金、厚生年金、確定拠出年金、年金保険等)や不動産等の賃料収入、株式や投資信託の配当収入、著作権等の権利収入などがそれに当たります。

フロー収入を準備するメリット

毎月少額でも決まった金額が入ってくる状態ができれば、手元資金が目減りするスピードを遅くすることができます。例えば、先述の年間収支のギャップが500万円であった方に、もし月20万円のフロー収入があれば、8000万円の手元資金は、30年以上もつ計算になります。
このように、毎月の生活費と同程度のフロー収入を確保することができれば、長生きした場合にも、手元資金の目減りを気にすることなく、安心して老後を送ることができるでしょう。

フロー収入を準備するデメリット

年金保険は、終身年金ではなく、10年間などと受け取れる期間が決まっているものが主流です。このタイプの保険商品は、おおよその受け取れる金額が決まっているため、ストック資産と似た特徴を持ちます。つまり、公的な年金制度以外の手法を用いてフロー収入を準備するには、一定のリスクを許容する必要があります。
例えば、株式や投資信託からの配当金をベースにフロー収入を準備するのであれば、価格の変動リスクがありますし、不動産などからの賃料収入として準備するのであれば、空室リスクや家賃下落リスクなどのリスクがあることを予め理解しておきましょう。

ストックとフローのバランスが大切

毎月決まった金額が入ってくると、生活の安定に繋がりますが、手元にまとまった資金がないと、病気や怪我、お子様の進学や結婚など対応できない場合も考えられますので、ストックとフローをバランスよく準備することが大切です。
1つの目安となる数値として、現役時代の50~60%の収入があれば、リタイア後も生活レベルを維持できるという欧米の研究結果があります。まずは、公的年金も含めて、現役時代の平均年収の半分程度のフロー収入の構築を目指されることをお勧めします。

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